[ men’s & women’s ]
to revive
履き込んだ靴には、その魅力が宿っている気がします。
艶が出て、歩き方のクセが線になり、革には凹凸ができている。
ずっと見ていたいとすら思います。
「asa001」と引替えに置き去りにされた修理の靴は、履きくたびれ、
いつ作ったのかも判らないほど中敷きの焼印が消えていました。
これほど履いていただけるのは本当に嬉しいもので、
修理にお預かりするのは、今回で2度目です。
ステッチを縫い直し、ソールを貼り替え、靴の中の擦り切れている箇所の修繕です。
最後に栄養をたくさん靴に擦り込んで完成です。
この靴は、gallery&shop”okeba”で販売中の「peter shoes」の原型です。
peter shoesとはラストが違うため履き具合は異なりますが、
羊飼いのペーターを意識して作ったstoryは同じです。
いつか「パン屋の靴みたい!」と言われたことがありましたが、
その時はピンとこなかったのだけれど、
今回はハンパないこの履き過ぎ感で、パン屋の靴がピンときました。
魔女の宅急便に出てくるパン屋さんが履いていたあの靴。
ありがとうございました。そしてまた、たくさん履いてお出かけくださいませ。