[ men’s & women’s ]
「asa 001」阿佐ヶ谷での注文靴納品第一号です。
左右でデザインの違う靴ばかり作っていた頃、「どうして?」と聞かれると「おもしろいから」というのが私の答えでした。
いつの間にかアッパーは手縫いになっていたし、踵の縫い割りも手縫いに。
気づいたらそれが自然なことになっていました。
「asa 001」は15年ほど前に取材を受けた「裸足で履くスリッポン」がモデルです。
slip-on用にラスト(木型)を作り、かかと部分が脱げにくい靴を作りました。
日常的に履けるslip-onを考えて作り、今でもクタクタですが現役で履いています。
左右asymmetricなデザインが好き。○と□だったり、dotとstripeだったり。
デザインは自由なのだから、真似するだけではコピー商品になってしまいます。
コピー商品と、自分で作る作品とは意味が違います。
少しだけ真似を取り入れても、どこかで自分を出すことを、生徒にも勧めています。
取材を受けたこの靴は、2003年の春に制作したものです。
あれから何度もソールを張り替え、修繕して、クタクタになってもまだ履いています。
今回のお客さまはリピーターで、「asa 001」と引き換えに、1足目の靴を修理で置いていかれました。